手編みのセーター「アイロンがけ」そのひと手間が大事です

9月に入り、編み物教室でも「セーターを編んでみたいです」という生徒さんの新規参加が増えてきました。

手編みのセーターの完成までは、じっくり取り組むことが大切ですので、今から冬に向けてセーターを編み始めることを、オススメします。

冬になってから、セーターを編み始めると、着れるのは来年の冬になってしまうかもしれませんよ~。

さて、今回のテーマ

セーターを綺麗に完成させるための ひと手間「アイロンがけ」

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■なぜアイロンをかけるの?

■アイロンのかけ方。

■アイロンがけの注意点。

■アイロンをかけた後の生徒さんの反応

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編み物教室では、セーターなどのウエア物を編んでいる方には、ニット専用のアイロン台を使って、アイロンがけを実際に体験して頂いています。

■なぜアイロンをかけるの?

●手編みの物を自分でつくると、なんだか「手作り感」ありすぎ!「編み地が曲がる・うねうねする・・・」

そんなお悩みありませんか?その、「歪みや、うねうね」は、「編み方が下手だから」だと思っていませんか?

違うんです!

どんなにちゃんと編めていても、ある程度は「うねうね」してしまうのが、手編みなんです。

そこで、ひと手間アイロンがけをすることによって、その「うねうね」が、一定に整って、お店で売っているような、綺麗な仕上がりになります。

●編み物には、「ゲージ」というサイズ調整に重要な役割があります。

その、「ゲージ」もアイロンをかけた状態で測ります。それは、編み物では、ひっぱり加減によって、1~2センチぐらいは、差が出ますし、編み目を一番きれいな状地帯の大きさに整えたところで「ゲージ」を計りたいからです。

●洋裁や、パッチワークなどの布物手芸でも、アイロンをこまめにかけながら作業を進めると仕上がりが違うのと同じです。各パーツが編めた時・つなげた時・など作業の度にアイロンのひと手間を、惜しまないほうが、よりキレイに作品が仕上がります。

■アイロンのかけ方

●アイロン台の上に、編み地の裏を上にしてピンを打ちます。

編みたい寸法に合わせて、両サイド・真ん中の順に打ちます。

ピンは、ニット専用のピンを手芸店でも購入できます。ない場合には、縫物用の待ち針で代用もできます。

●さらに、真ん中・真ん中・・・とピンの間、間を埋めるように打って行きます。

●ピンの間隔は、細かく細かく打ったほうが綺麗に仕上がります。

下の写真、片袖で約100本使用しています。

ここまで、準備してやっとアイロンを使います。

●編み地から少し浮かせて、編み目をつぶさないように、スチームアイロン(蒸気アイロン)でかけていきます。まんべんなく、隅々までかけましょう。

※絶対に、グイグイ押しつけたり、ごしごしこすったりしないでくださいね。

■アイロンがけの注意点

●糸のラベルを見て、アイロンをかけの温度や、注意点を確認しましょう。

ナイロンや化繊の入っている素材によっては、高温によって、糸が解けたり、極端に縮むことがあります。糸端を使って、少し当ててみて、糸の状態を確認してから、編み地にアイロンをかけるようにすると、安心です。

又、高温のアイロンがかけられないラベル標示の場合には、あて布をするなどをする注意が必要です、

●ゲージ用の編み地の場合には、ピンを打たず、自然に編み地を整える場合もあります。

※アイロンがけにも、いろいろな方法があります。これでないとダメという決まりはありません。今回は、教室で私がお伝えしている、私なりのやり方を、ご紹介しています。

■アイロンをかけた後の生徒さんの反応

●「アイロンをかけると、うねうねが治るんですね~」

●「手作り感がなくなりました~すご~い!」

●「やっぱりひと手間って、大事なんですね~。洋裁もアイロン!っていいますもんね~」

●「編み物用のアイロン台って、おいくらぐらいですか?」

●「編み物用のアイロンには、升目があるから便利ですね~。」

●「このピンは、どこでも売ってるんですか?何ていう名前ですか?」

などなど、アイロンを実際にかけた生徒さん以外の生徒さんも、周りに集まって興味深々♪

私の答え

「アイロン台は、マットタイプもあって、教室で注文できますよ。ウエア物を編む場合には、ニット用のアイロン台があると便利です。お家になくても、教室で使ってもらえますので、いつでも使ってくださいね。」

「ニット用のピンは、手芸店さんあります。時間はかかりますが、私の方で注文を受けることもできますよ」

「このアイロン台は、ヴォーグ学習システムの入門科を終了して、講師養成課に進む時に自分へのご褒美として、思い切って購入しました。編み物をず~と続ける!ウエア物を編む!というのであれば、お家で作業が進められると、教室で編み方を習うことに集中できると思ったんです~。」

というお話しを生徒さんにさせていただきました。

編み物で「アイロンがけ」をすることの、大切さ。ひと手間かけて、綺麗に仕上げる!

ことが、体験できる編み物教室です。

編み方が分かる。一人でも編めるようになると同時に、せっかくなら、綺麗な作品に仕上げたいですよね~。

今回のアイロンがけについては

今泉アトリエ・少人数教室のみで体験できます。

習える内容は

一般フリーコース

ヴォーグ学習システム入門科

手編みセーターは、「じっくり」、「ゆっくり」と時間と手間をかけて編むことによって、「ふんわりと着心地がよく、あったか~い」セーターが完成することができます。

慣れた方でも、1か月。

初めてセーターを編む方だと、3か月~半年。中には一年以上かかってしまう場合も・・・

一年以上かかってしまうというケースは、ほぼ、分からないから諦めたり、間違えてどうしていいか分からなくなって、「挫折=編んでない=放置」という状態だと思います。

せっかくはじめた、編み物を放置しておくのは、もったいない!

編んでる途中の物、放置された物を編み物教室に持って来て、一緒に完成を目指してみませんか?

手編みのセーター「アイロンがけ」そのひと手間が大事です” に対して2件のコメントがあります。

  1. 愛澤 鈴 より:

    ハマナカリッチモア襲カラー30でケープを編んでたら残り1段で糸がなくなり困っています。本来ならば10個で仕上がるはずで、その上仕上がり丈が35,5cmないといけないのが、私のは27cmしかないです。私は全くの初心者で途方に暮れています。色々とパソコンで調べていてここを見ました。アイロンをかけるとはびっくりしました。やっぱり基本的な知識がいるんですね。

    1. 羽田野まゆみ より:

      お返事が大変遅くなり申し訳ありません。

      糸が足りなくなる。サイズ通りに編めていない。などの原因は
      「ゲージ」10㎝四方の中の目数と段数を合わせてないことが
      大きいかと思います。
      途方に暮れるお気持ちもお察しします。

      確かに、希望のサイズと仕上がりに編むには
      基本的な知識が必要ですね。

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