こども編み物教室「作品例」と「進め方」

ぶきっちょ&初心者さんのための 「小さな編み物教室ジャーニー」では、お子様にも編み物を教えています。

お子様の「成長段階とご希望に」添えるよう、レッスンをしています。

私は、こどもが大好きなので現役保育士としても日々子供たちと接していますので、「出来ることと」「出来ない事」「ちょっと頑張ればできること」など、直観的に感じとりながら、ひとりひとりの個性と特性を生かし、「楽しい編み物体験」となるように心がけてます。

 

はじめてのかぎ針編み 何を編む?

例えばHちゃんは、「もうすぐ小学校6年生になります」ということで、5年生が終わった春休みから編み物教室に参加されています。

もともと、家庭科の授業で手作りする楽しさを知ったそうです。「編み物をやってみたい」と思いお母さんに話てみたところ、家族には編み物ができる人がいなかったので、お母さんは自分には教えられないから「先生にならったほうがいい」と思い立ち、

「福岡市の編み物教室」を探したそうです。はじめての、教室はお母さんに付き添ってもらっての参加でした。

編み物に興味があるだけあって、手先が器用なHちゃん。のみこみも早くてびっくりです!

Hちゃんの場合は、何を編みたいというよりも、「編み物ができるようになりたい」という気持ちだったので、簡単にできるものから編み進めてきました。

左:フェルトの縁編みコースター 右:ビーズ入りブレスレット

上の写真は、Hちゃんの作品です。

こちらの作品は、こども向けの「編み物ワークヨップ」でもご提案している作品です。1回のレッスンで1個づつ完成できるのので、集中力がきれる前に楽しく完成できているようです。

 

ブレスレットは、かぎ針みの基本「くさり編み」だけですが、「ビーズを選ぶ」ことも楽しく、また「針」を使って糸にビーズを通す作業は糸に触れることにより、糸の感覚に慣れることができます。

 

小学校入学まえの小さなお子様には、手を添えてかぎ針を動かすことを手伝ってあげることもあります。

 

フェルトの縁編みコースターは、完成までの時間にかなり個人差があります。

スムーズにコツをつかむ子供もあれがば、難しくて諦めそうになりながらも、頑張る子供たちもあります。習得の過程や速さはみんなそれぞれです。大人も子供も同じですね。「大変だったけど楽しかった」「家族の分も編みたい」と言ってもらえると嬉しいです。

 

 

かぎ針編みに慣れてきたら「ネット編みの巾着」

「かぎ針を持つこと」「左手に糸をかける」ことができ、「くさり編み」を一人でできるようになると、「ネット編みの巾着」にチャレンジです。

編み始めが難しいので、1段目は編み方を説明しながら編んであげてることもあります。同じ編み方を繰り返すだけで編めるように工夫しています。

「細編み」の練習にもなります。ネット編の細編みは、「束」に編むので初心者さんの「細編み」の練習に私はよく使う編み方です。

Hちゃんの作品(編はじめ)

 

巾着が完成しました。

 

 

もっといろいろ編んでみたいお子様へ 作品例

くさり編み・細編み・ができるようになってきたら、細編みや長編みの練習をかねて、ポーチやリボンを編んでもらっています。

細編みの上に細編みを1目1目編むことができれば、「ぐるぐる編の細編みのポーチ」

 

ヘアゴムに直接編みつける「シュシュ」はお友達にプレゼントしたい!と好評です。

 

編みができるようになったら、「長編みと細編みのリボン」へと進みます。

 

 

こども編み物教室の進め方

「こども編み物教室」といっても私は特別なことをしていません。一人の生徒さんとして接しています。今のところ子供料金も設定していません。子供たちも、大人の生徒さんと同じ教室で同じように編み物を習っています。

編みたい気持ちは、大人も子供も同じです。編み物がはじめてなのも同じです。違いは「手の大きさ」くらいだと思います。

「くさりの数」を数えたりするので、数が数えられたほうがいいかな?とは思いますが、はじめは1~10まで数えられれば大丈夫だし、大人のほうが数を数えるのに戸惑っていたりもします。

数が数えられないお子様でも、「このくらいの長さになるまで、くさり編みをしてね」など、長さで伝えたりもできます。

 

あみものがまったく初めての状態から始めることには、大人も子供も同じです。

はじめてのことをするのは、最初から上手くできなくて当たり前。その「うまくできなくて当たり前、練習しよう」という気持ちが子供には普通にあるので、大人よりも素直に新しいことを吸収し練習します。頭も柔らかいので覚えが早いし、一度覚えたことは忘れないようです。

はじめての編み物だからこそ、基礎をきちんと伝えたい。という気持ちもありますが、年齢によっては「編み物が楽しかった」と思ってもらえることのほうが大事だと思うので、手を添えることも、難しいところを編んであげることも私はしています。

「作品を作ることを楽しむ」「体験を楽しむ」「編み方を知りたい」のか子供たちの希望をくみ取った上で、提案する作品を考えたり、編んでいる途中の声掛けや手伝うタイミングも変わってくると思います。

 

編み図記号のことは、「こんなのがあるよ~」くらいは伝えたりもしますが、1回の体験レッスンでは、編み図に関係なく楽しく編んでもらっています。

きちんと編み物を知りたいお子様には、自分のノートを用意してもらって、自分の手で「編み目記号」を書きながら、編み物用語「くさり編み」「細編み」「立ち上がり」など説明も自分で書いてもらっています。自分がやっていることと、記号を理解しながら進められるので、ノートをとることが日常になっている子供だからこそできる理解の仕方だと思います。

 

編み図記号のことが分かって、「立ち上がり」なども理解できれば、あとは大人と同じように、編みたい作品を見つけてもらって、教室で「編み図や本」を見ながら編み方を伝えることができます。

糸の細い物は難しかったり、ポコポコした変わり糸は編み目が見えなかったり、あまり大作だと完成までの時間がかかるのは、大人も子供も同じです。無理のない範囲で、ちょっとがんばればできそうな作品を提案できるとよいですね。

常に、試行錯誤を重ねながらの「こども編み物」教室です。

 

子供のころの体験。子供の時に好きだったことは、大人になって好きなことだし、得意なことにつながっていると思います。

・楽しかった経験、好きだた経験のひとつに「編み物」がある。

・編み物を習ってみたいと思った時に習える安心して通える「教室が身近にある」

そんな編み物教室が日本全国に広がったら楽しいだろうな~と思っています。

 

こどもたちの習い事

「スイミング・英語・サッカー・体操・習字・そろばん・バレエ・ピアノ・ダンス」などと同じように「編み物教室」「手芸教室」があったら楽しいだろうな~と思います。こども編みもの教室が増えると楽しい未来があるのではないかと想像しています。

これからの子供たちには、「好きなこと」を活かして「楽しみながら成長」していってもらいたいと願っています。

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