棒針セットは必要?初心者さんの道具選びについて
こんにちは!
編み物教室ジャーニーの羽田野まゆみです。
今回のテーマ
【棒針セットは必用?初心者さんの道具選びについて】
棒編みを始めたばかりの初心者さまから、こんな相談を受けることがあります。
はじめて棒編みをしたので、とりあえず太めの棒針「棒針8号」でマフラーを編んで練習しました。
次にハンドウオーマーを編んでみたくて、本を見ると、「棒針5号」とあったのですが、
「棒針2本針5号」だけを買うのと、棒針をセットで買うのはどっちがいいですか?どっちがお得ですか?
というご相談内容です。
答えは
これからあなたが、ずっと編み物を「続けるつもり」なのか、「続けるつもりはなく、欲しい作品が編めればそれで終わりにするつもり」なのか、で答えが違ってきます。
棒編みを続けるのであれば、セットを購入することをオススメします。
ハンドウオーマーが欲しくてそれが編めたら、もう編み物をすることは無いかな?という場は、セットの必要はありませんよね。
今回は、棒編み初心者さんで、
ずっと編み物を楽しんでみたい方、
棒針セットを購入するか迷っているかたへ、
私の編み物経験から、私の教室でお話していることを、書いてみようと思います。
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棒針セットとは?
2本針・4本針・玉つき・玉なしの違いは?
棒針セットを使うと、どんなメリットがあるの?
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■棒針セットとは?
棒針編みで作品を編んでいくのに、よく使用する号数が揃い、便利な編み物用品もセットになって、布性のカバーに入っています。
私はこの「匠」シリーズをよく使って作品を編んでいます。
竹で滑りやよく、とても編み心地やよく、持った感じの優しさが気に入っているんです。
クロバー(株)さんの「匠」棒針セット。定価16000円。(税抜き)
棒針編みでセーターを編む時に、必用になる道具も入っています。
(棒針キャップ・目数リング・段数リング・なわあみ針・ほつれ止め・とじ針
他のメーカーさんからも、オシャレなカバーな物や、棒針の特徴も違ったタイプの棒針セットが出ています。編み物は、気分よく楽しみたのものですので、ご自身でお好みの物を探してみてくださいね。
■「2本針・4本針」「玉つき・玉なし」の違いは?
棒編みの種類には大きく分けて「2本針・4本針」「玉つき・玉なし」があります。
さて、何が違うのでしょうか?どちらを買ったほうが良いのでしょうか?
それは、編みたい作品によって違います。それぞれに、用途があて、意味があって「2本だったり、4本だったり、「玉がついていたり、いなかったり」するのです。
ひとつひとつ、解説してみましょう。
・「2本針」
主にセーターやマフラーなど、平たい物を往復編みで、編む時に使います。
その際に後ろから編み目が外れないように、「玉つき」になっています。
・「4本針」
主に、靴下・レッグウォーマー・ハンドウオーマー・帽子など筒状になっている物を、ぐるぐつと編む時に使います。セーターの首周り・そで口・すそ周りなどの、輪になっているところのゴム編みで使用することもあります。
使い方は上の写真のように、3本または4本の棒針に編み目がかかった状態で、4本目または5本目の棒針で編み進めます。
この際に、一本の棒針の両端が、編み始めにも、編み終わりにもなるので、玉があると使えません。
4本針になると「玉なし」となります。
ポイントは、こちらの「4本針の玉なし」でも、棒針キャップを使うと「玉つき」と同じ役割を果たしますので、平編みでセーターやマフラーを編むことができ、一石二鳥とも言えます。
編む作品や用途によって、棒針を使い分ける必用があります。
■棒針セットを使うと、どんなメリットがあるの?
大きなメリットは、
・何度も手芸屋さん行ったり、ネット通販なので、道具を購入する手間が省けます。
・単純に、お得。
・モチベーションもアップする。
私の経験をお話しします。
私は、母から譲りうけた、編み物道具で子どものころからずっと編み物を続けていました。趣味の編み物の間でも、編み物教室に通いはじめてからも、編み物教室をはじめてからも、新しい作品にとりかかる度に、必用な棒針の号数をバラバラと購入することを繰り返していました。
なぜかというと、中途半端に母から譲りうけた棒針があったので、セットを購入するとダブッてしまう号数があったからです。
とりあえず、○○号。とりあえず、○○号・・・・と
買っているうちに、2本セットなのに、バラバラになったり。4本セットがバラバラになったりするので、まとめる為にホルダーを買ったりして余計なお金ったりもしました。
棒針を収納する入れ物もなかったので、ビニール袋にバサッといれたままでした。
その状態だと、いざ10号で編もうと思っても、一本一本棒針の小さな数字を見つけて確認しながら、10号を探す作業が大変なんです。
結果、編み物教室に通うようになってからは、縫物の上手は友人に、棒針セットカバーを作ってもらたりもしました。
もし、まったくお道具を持っていない私だったら、棒針セットを買っていたと思います。
最初からセットになっているものを使うと、見た目スッキリ、持ち運びも便利なのです!
また、単純にお得とは
バラバラにセットに入っている道具を買ったとして、合計してみたところ約16000円でした。
これは、道具だけの金額なので、カバー代がまるっとお得なんです。(すべて税抜きで計算しています)カバーを作れない、作るのが面倒だという方には、嬉しいですね。
※カバーを作るのが得意な方は、御自分のお好みのカバーを作ってみるのも、いいかもしれませんね。もしかしたら、カバー作りを楽しみたい方は、バラバラにその時必用な道具を揃えていくのも、ひとつの考え方です。
最大のメリットは、セットで購入すると「やる気がアップする!」かもしれません。
編み物教室の生徒さんの、ほどんどは、棒針をはじめて体験する方です。全くはじめて棒編みに挑戦して、基本の編み方ができるようになってくると、作品を編んでみます。
そこで、とりあえず、〇号を買うか、セットで買うか迷うのですが、
セットで買った方の多くは、「せっかく買ったので、編み物を続けます!これから、いろいろ編んでみたいです~」とかなり前向きになって教室に続けて通ってくださっています。
「まずは、形から」っていう言葉もあるように、先に買っちゃう!そこから、楽しみながら実力も付ける!っていうのも、モチベーションアップにつながっているようです。
棒針セットを購入された初心者さまの多くは、
「ヴォーグ学習システム 入門科」のテキストにそって、作品を完成させながら、新しい技術を身にけつつ、作品を使って楽しんでおられます。
棒針編みで、分からないところ、つまづいたところ、今更聞けないところが方は、教室でお気軽にご質問くださいね。お道具についても、そのづとお話ししています。